犬のお風呂やシャンプー、冬はどうする?
冬の犬のお風呂やシャンプーは、暑い季節と比べ、汗や汚れることが少ないせいで、ついつい減りがちになってしまうものです。
回数が少なくなってしまう分、洗い方や乾燥方法などアフターフォローに気を配ることで冬でも室内飼育のワンちゃんは快適に過ごすことができます。
トリミング・ドッグサロンなど、トリマーさんが行うプロの冬のシャンプーテクニックについて考察してみましょう。
シャンプーはブラッシングをしてから
冬のシャンプーのポイントは、体を濡らす前に全身くまなくブラッシングを済ませることです。秋から冬にかけての換毛期に抜けた抜け毛をしっかりと取り去ってからシャンプーをすることで、すすぎ、ドライヤーの時間をお幅に短縮することができます。
ブラッシングをするポイントは、首回り、しっぽの付け根、後ろ脚、内股です。これらの箇所は日ごろ首輪をしていたり、飼い主が触れることも少ない部分なので抜け毛が落ち切らずに残ってしまっているためです。
ブラシに抜け毛が付かなくなるまでを目安にしっかりとブラッシングを済ませましょう。
根元までしっかりと乾かす
冬だからこそ、ドライヤーは念入りに行いましょう。
冬には寒さ対策として被毛を長目に伸ばしていることも多いでしょう。軽いタオルドライだけでは、なかなか被毛の根元までは乾ききりません。生乾きのままにしておくと、時間が経つにつれて残った水分で体が冷えてしまい、老犬の場合体調を崩してしまいかねません。
エアコンをつけた部屋、日当たりのいいベランダへ出して自然乾燥とも思うでしょうが、冬の被毛は夏に比べて密集度が高いので自然乾燥では根元まで乾くには相当な時間がかかるでしょう。
ドライヤーの手順は?
効率よくドライヤーを済ませるためには、まず全身をしっかりとタオルドライします。タオルを通して水分を感じないほどまでしっかりとタオルで拭き上げます。
次に面積の広い部位から順に乾かしを行います。まずは背中、次に首回り、お腹、内股、脇の順番に乾かし最後に顔や耳周りです。顔はドライヤーを嫌がることが多いので一番最後でいいでしょう。顔の被毛は短いので、最初のタオルドライでしっかりと水分を取っておくことで、ドライヤー時間を少なく済ませることが出来ます。
耳は顔の同時に済ませてしまいましょう。耳の後ろ側はしっかりと乾かしておかないと毛玉になりやすいい部分ですから、根元からブラシを入れて乾かしましょう。
シャワーのお湯の温度は?
私たち人間であれば冬はお湯の温度を高く設定しますが、犬の場合、冬でもぬるま湯程度で十分です。密閉された浴室内は蒸気で気温が高くなっている上に、その後のドライヤーもあるので、あまり高温でシャワーをしてしまうと体温が上がりすぎてしまい、心臓に負担がかかってしまうためです。
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